【官能小説】第三話「指と舌で刺激され、自分の愛液を味わわされ……」
ホント、出会った瞬間は、あ、何かスゴイ人なのに優しくて素敵だな、コノヒトって思ってた……、っ、あっ、んっ、だけ、どっ、
「ち、ちょっ……いやっ、もう、んっ、だめぇっ!」
「さっきからダメダメ、って言ってるけど、」
こういうの、オトナの余裕、って言うの?
まるで仕事中にコーヒーをかき混ぜるかのような冷静な表情で、私の秘所……アソコをかき混ぜる、彼。
指が三本に増やされて、開いたり、閉じたり。
その度に空気が混ざって、ぐじゅっ、じゅぷっつとイヤらしい水音が聞こえてくる。
また、開く。
膣に空気の冷たさが伝わってくる。
抑え込もうとしても、私の息は、荒くなる。
「っは……ぁんっ、やぁ……っ、」
官能小説「私の彼は商社の役員さん」第三話
どんどん激しくなって、余裕が無くなってくる。
でも、意識を手放したら負けなような気がして、少しでも感覚を抑え込みたくて、目を閉じて、足を閉じようと精一杯もがく。
でもその瞬間、太腿が、彼の腕でぐっと押し広げられる。
「ダメ、っていう割りには、もうシーツ、グショグショになってるけど?」
「ひあぁんっ!」
指で届く一番奥深い所をグリグリと撫でられ、背筋がビクッと飛び上がるのを抑えられなかった。
ようやく、彼があそこから指を抜いてくれる。
……やっと、オワリ?
息を休めようとしたのも束の間、彼が指を、私の口の中に無理やり捻じ込んでくる。
グショグショに濡れた、三本の指。
やだ、それって、
「どう? 自分の愛液のお味は」
低い声が、耳元で囁く。
「ほら、もっと舌を絡めて、味わって」
口の中で、太い指が、私の舌を蹂躙する。
否応無しに彼の指をしゃぶらされ、ただでさえ息が苦しいのに、今度こそ意識が飛びそうになる。
「どう? 甘いでしょう? 僕は好きだなぁ、君の蜜の味。もっと、味わいたいだろ?」
「っはっ……! んっ!」
指が抜かれ、やっと息が出来たと思うや否や、彼の濡れそぼった指先が、私の胸、くびれ、腰、そして太腿に一本の筋を作っていく。
そして両手が太腿を押し上げるように大きく広げ、
「ひぁっ……やっ、あ、んっ! うぁ……めぇ! らめ……」
生温い舌が、私の中に入ってくる。
彼の熱い唇が私の秘部にぴったりと密着して、愛液を導き出そうと刺激してくる。
奥の奥まで舌が根こそぎ掻っ攫おうとするかのように動き、その度に跳ねそうになる私の腰は彼の手によってしっかり押さえつけられる。
舌の動きが早くなる。
時折、彼の喉がゴクッとなる音が聞こえてきて、その度に私は無意識に頭を横に振っていた。
こんなの……はず、かし……っ!
「あんっ! あっ!!」
唇と舌の間に、彼の指が差し込まれる。
指がアソコを押し広げながら、ぐぷぐぷと空気と混ざりあい、音を立てる。
しなやかな舌と、固い指。
指が、私の中の弱い所をくちゅくちゅと責め立て、尖った舌先が蕾をぺろんっ、と舐め上げた。
その瞬間、
「いやっ……だめっ! い、っちゃう……ぅっ!」
ガウガクと震えが止まらなくなってしまう。