【官能小説】第五話「最後まで挿入したら、次は中でイクのが大人のセックス」
「でも……、でも、ちょっとだけ……怖かったっ……」
「素直でよろしい」
冗談っぽく笑いながら、また頭を撫でてくれる。
ゆったり、ゆっくり撫でられていると、先ほどまでの痛みが嘘だったみたいに、まどろみが押し寄せてくる。
先生の鼓動が、聞こえてくる。
今度は胸からだけじゃなくて、私の中から、どくん、どくんと暖かく脈打っているのが伝わってくる。
……ああ、痛かったけど、
でも確かに、好きな人と一つになるって、こんなに、幸せな気分になるんだ――。
暖かい。
「さて、どうしますか? お姫様」
「えっ?」
「これで終わりと思っているかも知れないけど、まだ、続きがあるんですが」
官能小説「卒業前から好きだった、化学の先生」第五話
「あっ」
先生が、少しだけ腰を引く。
その瞬間、また痛んで、ズキズキとする。
「せんせ、」
「続きはまた後日改めて? それとも、」
「今日する! 全部するっ! 私そう決めたの!」
「君は昔からちょっとせっかちだからなぁ……でも、お言葉に甘えて」
先生が、ゆっくりと前後に律動を始める。
その度にアソコが広がって、熱くて、くちゅくちゅ、音がして……でも、
「あっ……はぁ……んっ……んっ……、」
「ここ、感じてみて。僕がいる――君の中に、僕がいるのが、ちゃんと、わかるかい……?」
下腹部に、先生の大きな手が触れる。
円を描くようにされると、じんわりと暖かくなって、先生のソレが、私の中で動いているのを、もっと感じる。
「ああっ! せんせ……せんせっ! い……んっ!」
いつしか痛みは気にならなくなっていて、先生の荒い息遣いと、ちゅぶっ、じゅぶっとはぜる水音だけが、クリアに聞こえてくる。
どんどん頭の中が真っ白になってきて、さっきよりずっと、ビリビリと甘い、幸せな気持ちが私を押し上げていく。
「あっ、はぁっ、」
「一緒に……っ、イけるかい……?」
「せんせ、あっ、せん……せぇっ! ……きぃっ!」
「うん……っ、」
「好きっ! あっ! 先生っ! 好きぃっ!」
「僕もっ、愛しているよ……っ」
「うんっ、うんっ!」
何度も何度も頷いて、先生の頬に手を置いた。
今まで見たことのないような、ちょっと余裕のなさそうな表情。
可愛い。
大好き。
せんせ、
先生のそんないろんな顔、これからも、見てみたい……、
「イくよ……っ」
「うんっ……うんっ!」
二人きりの教室に、パンパンッ! と、激しく体のぶつかり合う音が響き渡る。
先生が、私の中でひときわ大きく膨らんでいく。
弾けちゃうっ。
「大好き……せんせぇっ……ああんっ! あっ――」
「っ……!」
熱い――!
そう感じた瞬間、私も気持ち良さで燃え尽きちゃうような、さっきよりもすごい感じで、息もできないくらいだった。