【官能小説】第五話「隣の部屋に聞こえちゃいますよ? クンニされながら、好きだった後輩君に処女を奪うと宣言されて……」
そのキスを皮きりに、首筋、鎖骨、胸の谷間、おへそ、くびれ……と、彼の顔が、どんどん下の方に下りて行く。
そうして、下着をそっと脱がされた。
両手で脚をぐっと広げられ、その真ん中に……ぐちゃぐちゃに濡れてしまったアソコに、口づけられる。
ちょ……っ、いくら……な、んでもっ!
「だめぇっ! ちょ、は、恥ずかし……あっ、」
「あんまり騒ぐと、お隣のお部屋に聞こえちゃうかも知れませんよ? 大丈夫です、普通のことですから」
「ふ、つ……ぅ……って……んんっ……っ!」
ちゅくり……。
彼の舌が入り込んでくる音が聞こえて、慌てて高く上がりそうになった声を、口を手で塞いで抑え込んだ。
入り口の辺りで、入れたり、出したり。くるくると円を描いたり。
これって……クンニっ……!
官能小説「ハロウィンの訪問者は、片思いの後輩君」第五話
その度に、ぴちゃぴちゃと甲高い水音が響き渡って、私もどんどん余裕が無くなってくる。
不意に、クリトリスまで、レロリ……と舐めあげられた。
「ひゃんっ!」
「ねえ先輩? ここまで来たら、僕はもう止める気なんてサラサラ無いんですが……、」
脚を閉じようとして、大きく開かれる。その繰り返し。
先ほど乳首をされたように、クリを口に含んで吸い上げられて、さっきイったばっかりなのに、またジワジワとあの感覚が込み上げてくる。
「先輩がもし、僕のことを嫌いだとしたら、止めます」
また、入り口の辺りに舌を這わされる。
奥の方からとろんっ……と溢れてくるヌルヌルを、丁寧に舐めとられる。
彼の喉が、ごくんっ、と鳴ったのがわかった。
「先輩、僕のこと、スキ、ですか?」
真っ直ぐな声色に、思わず目を開けた。
彼が、真剣な表情でこちらを見ている。
……っ、
「何よぉ……ここまで、やっといて……」
「すみません、ちょっと急ぎすぎましたか?」
「バカ! 私、こういう経験無いんだから……だから、そのぉ……」
上手い言葉が、思いつかないや……。
「あんたじゃなかったら……こんなこと……許さないわよ……」
「……先輩、鈍感なだけじゃなくて、やっぱり奥手なんですね」
でも。
彼が笑う。それは、校内や仲間内の集まりでは決して見たことの無い、柔らかくも男を感じさせる笑みだった。
ドキッ、とする。
「そんな先輩が、好きです」
好き、好き。平気で連呼して、こっちの方が……恥ずかしくなる……。
「じゃあ、先輩に好きだ、って、ハッキリ言ってもらえるように、頑張ります」
彼が、覆いかぶさってくる。
かちゃかちゃとベルトの金属がぶつかり合う音がして、手元がモゾモゾ動いているのがわかる。
……シたことなかったけど、全く知らないわけじゃない。そういう知識。
だけど。
「先輩の初めても、最後も、僕がもらいますね」
脱がないの……? 吸血鬼……。
恥ずかしくて、ちょっと怖くて、自分の思考が現実逃避している。
彼のスカーフが、私の口元でサラサラとくすぐったい。
「痛かったら、言ってください」
固くて熱いモノが、私の入り口にあてがわれる。
私は思わず、彼にぎゅっとしがみ付いた。