【官能小説】第一話「おばあちゃんから、電マ……もとい、電動マッサージ器をもらっちゃって、エロい思考が止まらない……」
突然だけど、昨年の終わりに、田舎のおばあちゃん家の大掃除を手伝った。
それ自体はごくいつものことだった。おじいちゃんが亡くなってからというもの、おばあちゃんっ子の私が手伝いに行くのが毎年の恒例行事になっていた。
でも、ちょっと困ったことに……、
「これ、あげようか?」
捨てようと思っているの。
そう言って、おばあちゃんが私に差し出したのは――なんと、ほぼ新品の電動マッサージ器!
曰く、肩凝り、腰痛に悩むおばあちゃんが、電気屋さんで薦められて買ったらしいのだけど、刺激が強すぎて……とのこと。
官能小説「おばあちゃんの電動マッサージ器で……」第一話
私は息を呑んだ。
呑まないはずがない。
私だって、お年頃の娘なんです。もう大学生。華の女子大生。
ねえ、おばあちゃん、その華の女子大生に、それって電マ……じゃない、電動マッサージ器って……、
「あ、う、うん、せっかくだし、もらおうかな……」
私の声は間違い無く上ずっていたに違いない。おばあちゃんはにこにこ笑ったままで、私の挙動不審っぷりになんて微塵も気づいていないみたいだったけど。
そう、これは電マではない。
決してアダルトグッズなどではない。決して。
普通の電気屋さんでおばあちゃんがマッサージ用に買った、ただの健康マッサージ機にすぎない。
これはハンディーマッサージャー。
大きくて猛々しそうだけど、全然いかがわしいモノなどではなくて。
「……はぁ」
と、私はおばあちゃんの電動マッサージ器を手にしたまま、そんなことを思い出して溜息を吐いていた。
結局田舎から持ってきてしまったのだった、東京に。決してバレないように、鞄の奥深く、タオルに厳重に包んで。
いや、何度も繰り返すけれど、いかがわしいモノではないのだから、そんなことする必要なんて無かったんだろうけど。
でも、やっぱり。
ヴヴヴヴヴっ!!
一度スイッチを入れると、手を伝って全身が震えだすくらいの強刺激。
私はハッとして、すぐにスイッチを止めた。
途端にしん……とする部屋。
「あぁああああ……マジですかああああ……」
あぁ、もう!
かれこれこんなことを一週間も繰り返して――私、本当にバカみたい!
これじゃまるで、初めてエロ本を手にした小学生みたい。
電動マッサージ器がエロいとかエロくないとか、一日中そんなことばっかり考えて……。
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